長所に気が付く事

長くギターを弾いて来て色んなスタイルに挑戦してきました。それは、ひたすらギターをうまくなりたいと思う一心でした。ブルーズロックやブリテッシュロックをコピーする事から始まってジャズやR&B,ブラジル音楽やヨーロッパ音楽までその興味はひたすらギターがうまくなりたいとの気持ちが強かったのです。その間も作曲やアレンジも行っていたのですが、あくまでギターが心の主人公でした。今にして思えばいかにギターがかっこ良く弾けるかが作曲やアレンジの中心だったかもしれません。音楽を聴く時も当然ギターに偏って聴く傾向にあったと思います。

30才になった頃、久しく弾いていなかったアコギを取り出してなにげなく弾き出した時、音楽仲間の一人が柔らかいギターの音色やスタイルをとても良いと伝えてくれました。それまではエレキでどれだけ難しいフレーズが弾けるかが中心だったので心外に思っていました。そんな時クラッシックギターの作曲家タレガの”涙”という曲がテレビから流れてそのシンプルで素朴なソロ楽曲で、心が洗われる想いを感じたのでした。その日までギターの難しいテクニックばかりに目を向けていた自分の気持ちの変化を生み出してくれました。

短所は日頃の練習でいやという程きづかされるのですが、自分の長所は、意外と自分では気付かずに気軽に言ってくれた他人の一言できずかされる事があります。またその問いに素直に従ってみる勇気も必要かもしれませんね。

オリジナルを作ってアレンジをする時は他のメンバーの技量や個性を気にかけながら考えていくように自分の個性をオリジナルに生かせる様になればまた新しい発想が生まれていく過程が生まれていくはずです。

なりたい自分となるべき自分の違いを自覚できたら、本当の自分の個性の長所を生かせる時がくるのかもしれません。

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