アーティストの宿命

アーティストの呼び名は本当は狭義であるべき言葉だと思います。今や技術者のスペシャリストにも使われる言葉になってしまいましたが、、。私が中学生の頃ブリテッシュロックの虜になっていた頃、クイーンに出会いました。最初期のクイーンはハードロックやプログレ色が強くそのドラマティックな展開が大好きでした。そんな彼等がアメリカをターゲットにし始めた頃に聴くのをやめてしまいました。自分の好きなクイーンではなくなったからでしょうね。リスナーとしては当然の行動なんですが、今作り手になって彼等の勇気や気持ちが良くわかってきました。一つの作品を作り上げリスナーよりも何十倍も演奏し聴いたあとに発表する頃にはその曲に対する興味や執着のピークを一度迎えてしまいます。その曲に対する新しい発見が無い限りそれは続いてしまうのです。

アーティストは常に変化と刺激を求めて活動し続けています。結果として何十年同じスタイルで活動をしてきたミュージシャン達も地元でシークレットバンドを組んでライブをしていたり、他のジャンルのミュージシャンとセッションを続けていたり表に出ない形で変化を求めているわけです。

たまにブートレグの形で様々な信じられない組み合わせのセッションテープ(真偽は?)が表に出る事もよくあります。ストーンズさえもプロデューサーにNYアンダーグランドの大物”ビルラズウェル”を迎えたときには驚きました。

音楽を続けるためにはいつでも続けてきた事を壊す勇気が必要なようです。

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