デジタルの罠

実はデジタルは音が変わらないというのは事実ではなくCD-Rでも焼くソフトやドライバーでも微妙に音色は変化しています。宅録で完成した曲をデータ化(wav,aiff)にした時も同様です。昔から言われていたデジタルは音痩せしないというのはやはり神話でしかなかったようです。当然オーディオインターフェイスやハードディスクの種類でも音色は変化していくようです。

デジタル領域でのエフェクトプラグインでも特に原色加工のプラグインではパラメーターいじらずに何もせず立ち上げただけで音色が変化しています。デジタルでも音痩せもしますし、ダビングやデータを移すだけでも音色から情報は失われていきます.

mix時にDATのマスターアウトの音色からマスターCD-Rに移した時にも高音の一部と低域の一部が無くなってきます。mix時にはそれをみこして音色作りをしていきます。エンジニアとしては音色が変わらない物や、変わっても自分の中で良いと思える変わり方をする機材が理想なのですが、それを手にいれるのは現実に不可能です。

全ての機材はとうせば音色は善くも悪くも変化していきます。それはアナログ時代もデジタル時代にも変わらない事のようです。

余談ですが、プラグインに最近良くアナログシュミレーターのエフェクトがありますが、そんな時は便利を捨て、不便を選んで本当にアナログミキサーをとうしたり出音してエフェクトを掛け直して録音するほうが時間も早いと思っています。