アフリカの弦楽器

今一緒にレコーディングをしているアフリカのマリ出身の彼は”ンゴニ”という弦楽器を弾きます。いわれとしてはバンジョーの原型ではないかといわれています。音色は高い音はバンジョーににて低い音は琵琶や太棹の三味線に似ています。

民族楽器の弦楽器は特徴がよく似ているものがあります。ギターに通じるもの、復弦でマンドリンに通じるもの、テーブルで使うハンマーダルシマーに通じるもの。このンゴニも各国に沢山の種類が存在しています。コラに近い形状からギターやベースに近いものまで。でも演奏を聴いているとギターのような自由さがあります。

沢山の民族楽器は今使われている一般的な楽器より弾きこなすのは大変ですが、その独特な音色は倍音が多く豊かな響きを持っています。

PA レンタル

フクダスタジオではPAレンタルも受付しています。2対向のスピーカーの250W×2の最小MCセット¥45000−から合計750W×2のイベント¥65000−まで幅広く対応しています。楽器レンタルも同様です。詳しくはhp http://fukudastudio.com/pa_rental/のページをごらんくださいね。

特にバンドセットはドラム、アンプ含めての値段で、府内配送無料です。今までも結婚披露宴、パーティ、公園での野外イベント等で活用して頂いています。

様々な組み合わせが可能ですのでお気軽にお問いあわせくださいね。

新しいtube amp

知り合いの業者から在庫の整理として購入した、ken jordinのtube g amp”classic tube 25R”を紹介します。定価の設定が¥45000−という驚異的な値段です。韓国製という事で安価に抑えられた商品なんで気にはなっていたのですが、期待は正直していなかったのですが、鳴らしてびっくりです。どちらかというとブリテッシュの匂いがする太くて柔らかな歪みを作ります。ブルースロックにはぴったりです。最近のハイ抜けのしゃきっとした音ではないですが、ローミッドがあるしっかりとした素直なサウンドです。ギターでは335のようなセミアコやレスポール、P-90を搭載したギターにも合うと思います。

ロックバンドの時にはマーシャル,カッティングが多いRADIQ SEPTETや仕事の時はPEAVYのCLASSIC DELTA BLUSEなんです。実際のツアーでは予算が限られて予備の機材まで運べないのでアンプは壊れにくいのが必須条件なんですね。特に真空管アンプは録音スタジオに使うブティクアンプは設計が繊細で振動には弱い機種があります。

木目も美しくパイン系だとは思いますが、単板作りのようれから録音にツアーに使用していくなかでまた耐久性にもふれていきますね。もちろんスタジオレンタルにもご利用可能です。気軽に声かけてくださいね。

  • 出力:20W RMS
  • スピーカー:10インチ(Celestion Tube10:G10E-30)
  • インピーダンス:8Ω
  • 真空管(プリ):12AX7×3
  • 真空管(パワー):EL84×2
  • 寸法:445W×425H×230Dmm
  • 重量:11kg

最近の韓国製や中国製にも安価で質の良い製品も増えてきました。購入時一つの選択肢としても充分考えられる製品です。日本ではエレハモが代理店なので安心ですしシンプルな設計なようで修理も可能です。

アーティストの宿命

アーティストの呼び名は本当は狭義であるべき言葉だと思います。今や技術者のスペシャリストにも使われる言葉になってしまいましたが、、。私が中学生の頃ブリテッシュロックの虜になっていた頃、クイーンに出会いました。最初期のクイーンはハードロックやプログレ色が強くそのドラマティックな展開が大好きでした。そんな彼等がアメリカをターゲットにし始めた頃に聴くのをやめてしまいました。自分の好きなクイーンではなくなったからでしょうね。リスナーとしては当然の行動なんですが、今作り手になって彼等の勇気や気持ちが良くわかってきました。一つの作品を作り上げリスナーよりも何十倍も演奏し聴いたあとに発表する頃にはその曲に対する興味や執着のピークを一度迎えてしまいます。その曲に対する新しい発見が無い限りそれは続いてしまうのです。

アーティストは常に変化と刺激を求めて活動し続けています。結果として何十年同じスタイルで活動をしてきたミュージシャン達も地元でシークレットバンドを組んでライブをしていたり、他のジャンルのミュージシャンとセッションを続けていたり表に出ない形で変化を求めているわけです。

たまにブートレグの形で様々な信じられない組み合わせのセッションテープ(真偽は?)が表に出る事もよくあります。ストーンズさえもプロデューサーにNYアンダーグランドの大物”ビルラズウェル”を迎えたときには驚きました。

音楽を続けるためにはいつでも続けてきた事を壊す勇気が必要なようです。

長所と短所

録音やライブでは今現在の力でしか演奏は出来ませんよね。演奏にも一人一人の個性があり、長所も短所があります。録音の時に良く伝えるアドバイスは長所の方です。折角のフレーズも思い切った個性が発揮出来なければ心の掴むフレーズにはならないのです。同じフレーズでも弾き始めるタイミングやアクセントの場所や最後の音程を少し変える事で今より輝く瞬間を作れる時があります。長所はその場でも少しのヒントで開化する可能性があるものだと思っています。

一点短所はどうでしょう。人は自覚のなかった長所を指摘されてもかえって喜びを憶えて成長のきっかけになる事もおおいのですが、短所は自覚がなければ直そうという動機にはなかなかならないと思います。その上短所を技術的に直そうとすると地道な練習が伴います。そんな事はやはり自覚がなければ一歩も前に進まないものです。

短期でヒントを与える為には、長所に注目し、ギター教室のように時間を掛け得るものには長期のアドバイスをといつも心掛けています。

批判と批評

世の中はネットと従来のメディアに分かれて様々な意見が飛び交っています。音楽作品や映画、外食の評判や製品批評、果ては政治や経済まで。テレビのコメンテーターの人達に一番多いのが起きた事に対してのネガティブな意見を述べているのを良くみかけます。まあ、報道番組といえども演出が入りますし、局の番組の制作上仕方ないのかもしれませんが彼等の多くには批評が見当たりません。

ネットの情報もインターネットの初期には、貴重な情報も沢山ありましたが、今や地上波に継ぐメディアになったWEBの中でも情報は操作されているのが現状ですよね。

もし、貴方が気に入ったアーティストやバンドに出会って好きになったら、どんな批判がWEBや様々なメディアから流れても支持してくださいね。今ビックな存在になったバンドやアーティストも多くは批判にさらされ続けて活動してきたのですから。

批判は、自分が思った事を単純に好き嫌いで述べる事。

批評は、相手の実態を把握し社会との関係を理解し彼等の主張が今どうあるべきかを論ずる事。

感情や好き嫌いで発言するのは、その作品に対価を支払ったリスナーだけ許されるものなんですから。

恐れない

自分の作っている音楽や音色の感覚がみんなと違うと思える人がいます。そんな人は孤立感を深めたり、人と違う感覚に不安を憶えたりします。でもそもそも音楽が商業化する以前の音楽には個性的なミュージシャンが目白押しでした。今よりもはるかに規模の小さいホールでも熱いファンに囲まれて充分なPAもないままライブを行っていました。個性的と独りよがりは紙一重です。でも本当の個性には他人を黙らせる力を持っているものです。

レコーディングエンジニアやプロデュースをその個性があるミュージシャンと仕事をさせて貰っている時に新たな価値観や感覚をぶつけられる時があります。最初はとまどい迷い進んでいくのですが、間違った提案を何度もしていくうちに相手が反応していく時があります。彼自身も確固たる確信を持たずに反応していく時には尚更その個性を形にする喜びを共有しながら創り出せるのです。

時間のかかる行程を経てこそ個性の本質にあたる気がします。音楽をジャンルやパターンではなくほんとうの個性を見つける為にライブや練習には出来るだけ顔をみせていくのです。

個性を自覚出来ている事は決して悪い事ではありません。人と違う個性こそ育っていく意味のある個性です。決して恐れないでください。