長所と短所

録音やライブでは今現在の力でしか演奏は出来ませんよね。演奏にも一人一人の個性があり、長所も短所があります。録音の時に良く伝えるアドバイスは長所の方です。折角のフレーズも思い切った個性が発揮出来なければ心の掴むフレーズにはならないのです。同じフレーズでも弾き始めるタイミングやアクセントの場所や最後の音程を少し変える事で今より輝く瞬間を作れる時があります。長所はその場でも少しのヒントで開化する可能性があるものだと思っています。

一点短所はどうでしょう。人は自覚のなかった長所を指摘されてもかえって喜びを憶えて成長のきっかけになる事もおおいのですが、短所は自覚がなければ直そうという動機にはなかなかならないと思います。その上短所を技術的に直そうとすると地道な練習が伴います。そんな事はやはり自覚がなければ一歩も前に進まないものです。

短期でヒントを与える為には、長所に注目し、ギター教室のように時間を掛け得るものには長期のアドバイスをといつも心掛けています。