ゲインとボリューム

ギターアンプにあるゲインとボリューム、はてはマスターと音量に関わるものが幾つもある場合があります。簡単に説明すると、ゲインは歪みの音圧、ボリュームは音量、マスターは全体の音量を指す事になります。ゲインとボリューム、マスター3つある場合、ゲインで歪み具合を創り、ボリュームで音量を決めます。何故マスターがあるかと言うと3つのボリュームがある場合は複数チャンネルのほうが多いので各チャンネルを統括するボリュームを作るという発想です。また複数チャンネルを利用しない場合でも、激しく歪んだ音色を小さなボリュームでコントロールしたり出来る利点もあります。またボリュームには必ずオペアンプと云われるものがありそのキャラクターで音色を変える事によりそのアンプの個性が決まります。

少し難しい話しでしたが、それが解り易いのがコンパクトエフェクターでのオーバードライブやブースターです。エフェクターで歪みを作る場合は音色が簡単に手に入るのですが、音圧まで手に入りません。エフェクターで音色を作った場合はアンプは音圧と音量に絞って音色をつくるのが肝心です。

失敗

たくさんの録音やライブを通して、失敗を繰り返していきます。失敗には技術が足りないから起こる事と出来るのに心が整わない事が理由の事があります。自信が無い時にはどうしたらよいでしょう?って良く質問されます。

答えは一つしかありません。やっぱり練習なんです。練習を沢山していれば何度も失敗していきます。何度も失敗していくうちに色んな方法を考えていきます。それが何の為に失敗しているのかの原因を少しずつ教えてくれるのです。そうして続けていくうちに身体だけが反応して勝手に指が動いて無意識に弾いている瞬間がきます。

一人のパート練習だけじゃなく、バンド練習でもライブを想定した時間配分で練習していくのが大事なポイントです。サイズも頭が迷っても指が勝手に演奏しだした瞬間から良い演奏ができる扉を開く事になるはずです。

スランプ

ギターや楽器を弾いていていまいちリズムに乗り切れなくなっている、指がいつものようには動いてくれない、なんて症状はよくある事ですよね。また体調や精神状態でもそれが影響する事もありますよね。そんな時暫くの間は休息をとったら、昔ギターの教室で教わった運指練習、リズム練習を繰り返し行います。しかもかなり遅い(♩=80)テンポでゆっくりと。

速弾きの練習でよく相談されるんですが、フレーズを始めはなんどでもゆっくり弾きこんで指に運指の形を憶え込ませるのが重要なんです。始めから速いテンポで練習すると崩れた形のまま指が動くので少しでもテンポが変化すると指がついていってくれなくなるのです。

調子悪くなれば運指とリズム練習を欠かさずにやっていれば少しずつ取り戻せていきでしょう。

原点

金曜日にいつもの仲間と京都メトロでクラブイベント”I WANTS YOU”に参加してきました。ライブの前にはアーティストとのレクチャーセミナーも開催され、音楽や制作にたいしての熱い議論がなされた後、DJからイベントがスタートしました。DJ,ラップトップのライブの中、半野喜弘率いる”RADIQ”にギタリストとして参加しました。クリックなしでラップトップのビート感だけをたよりにカッティングを中心にプレイしています。HIP HOPの創世記からDJや打ち込みのアーティストと関わってきましたが、デジタル技術の発達で気軽に制作が可能になった今こそ、アーティストの感性やエネルギーが全てだと彼等の演奏を聴いて思い知らされます。

セミナーの中でもふれらえていたのですが、音楽の聞き方がイヤフォンを中心になった結果スピーカーの振動やうねりを感じる事がなくなって本当の音のエネルギーを感じられなくなっているのが現実ですよね。家にいてもスピーカーで聴かずにいるとイヤフォンや小さなPCの音だけの情報で音楽を聴いているのが現状ですよね。ライブの機材も便利な事を中心にデジタル機械に変わっていくなか、本当の音色や音圧を身体に振動として感じてこそ魅力が伝わるこのイベントは私にとっても音楽の原点を感じる大切なイベントなんです。

 

HP:  http://i-want-you.jp/contents/category/whats-i-want-you