癒しの音楽

一時、世の中が不況でせちがなくなった時期にしきりと癒しをテーマにした音楽が世の中を席巻した時期がありました。沢山にヒーリングミュージックが生まれましたが、本来音楽そのものが個人個人にとっての癒しになっているのです。所謂ハードコアでもパンクでもオペラでも現代音楽でも。どうやら響きや和声感にその感触に触れているだけで時間や空間を飛び抜ける周波数が違い、その感覚が好きな音色や和声感になるようです。

クラブミュージックでは低音の響きがどれだけかっこ良いかでトラックの価値が変わるし、レゲエもそうです。所謂リズムのビート感が音楽の要素を占める割合が多いと低域の存在感はもっとも重要な要素になります。

デジタルで一番届かないのがその低域の太さです。デジタルだけで音色を作ると打点を含めどうしても定位があがり低音が後ろに下がります。無理矢理上げると飽和がはじまります。

かっこ良い低域を実現するには、先に音色として低域を確保するためにアナログの機材で低域をつくったものをデジタルに録音し直してください。デジタルだけで作り上げるよりは低域の音色が響くはずです。