音量と音圧

この1週間はREC,MIXと連日慌ただしく過ごしていました。
さて、音量と音圧は何が違うのでしょうか。
宅録を一度でもされたかたには実感があるでしょうが、mixの
際に聴こえないものがあるとMIXのフェーダーの音量をあげていきますよね。
そうするとデジタル領域だとすぐにクリップしたり、他の楽器やボーカルも
音量に埋もれていきます。
そこで、EQやPCのボリュームフェイドを書きこんで対応するのですが、
今度はバックとなじまない、こんな事を繰り返していってしまいます。

確かに最初に音量を稼いで録音するのは大事な事ですが、もう一つ
音圧を作る事も必要です。少し変ですが、身体に例えると音量は背の高さ
音圧は筋肉の量。

音量が小さめでも音圧を作っておけば細かいフレーズも埋もれず再生できます。
ではどうやって音圧は作っていけば良いのでしょう。
プラグインのコンプではなかなか実感出来ないのですが、
シンプルで安価な使えるコンプ/リミッターが意外と手に入ります。

埋もれては意味がなく、曲の構成上大事なもの、ボーカル、ベース
ギター等だけにでも豊かな音量と音圧を作ってあげておけば
mixの時に埋もれてしまいません。
音量音圧も稼げていれば音量は小さくても存在感のあるトラック
になるはずです。

もし、家にPCしかなく、録り終わったもの音圧を加えたい時は、
クリップしないように、プラグインのコンプ、リミッター、EQで
音量音色を作ったものをバウンスではなくアナログ出力して
もう一度PCにアナログで録音してみましょう。
少しは音量と音圧を稼げるはずです。

このデジタル時代だからこそアナログの意味がどんどん認知されて
いく事になる気がします。
若い世代にとってはアナログの音色は新しい音色なんです。