ギターアンプのEQの秘密

ギターやベースアンプにはトランジスタ型、真空管型、プリチューブパワートランジスタ型、
デジタルモデリング+トランジスタ、等まだまだ様々な組み合わせがあります。
それぞれ長所、短所があります。

真空管型はトランジスタに比べて音が太く、低域が逃げません。
歪ましても耳につく倍音は少なく、音が痩せません。
その分、ピッキングの反応はトランジスタより遅く感じます。
アタックスピードが豊かな生音の為、ピークが遅れる感じがします。
真空管のEQは基本10を起点として余計な物を減らしていくと理解しやすい
ようです。真空管はある程度ドライブしている状態のほうが張りも音色
も生き生きするからです。

トランジスタは真空管に比べ、音が固くはっきりします。
低域よりも中域や高域に鋭さがありピッキングにも素早く反応します。
トランジスタは歪みには向かないという評価もありますが、
トランジスタだけのシャープな歪みはカッティング等では
威力を発揮します。特に7th,9th系のテンションも潰れる事なく
表現してくれます。
確かCHARのデビュー当時はピービーのレナウンというトランジスタの
名機を使っていた記憶があります。
トランジスタのEQは基本5を起点にして強調したいものを上げてみてください。
トランジスタは音を飽和させ過ぎない事がシャープな音色を保つ秘訣になります。