マスタリング

CDにプレスする時には必ずマスタリングが必要です。これはCD-RをCD-DA(コンパクトディスクデジタルオーディオ)にする為にオレンジブックというフォーマットを使ってマスターディスクを作らなければプレス工場で受付できないからです。マスタリングではそれとは別に主に2つの役割があります。曲間を決めてソングナンバーを打つ事によって曲順を確定させます。例えばあえて3秒以上空けて次の曲を始めたり逆に前の曲のフェードアウトが終わらない内に次の曲を重ねてみたり。

もう一つは曲毎の音量や音色の差を調整する事です。MIXによっては意外にばらつきが生まれてしまうものなんです。これを行う時にはスタジオではラージモニターをならすのではなくみんなが聞くラジカセレベルの音量でチェックします。特にフェードアウト等は小さい音量でなくては意外と秒数を長くとりすぎてしまいます。

音色も大きなボリュームではバランスがよくても小さいボリュームで一気に張りや力強さを無くしていてはいけないので音量音質ともその点を一番注意します。

よく比較するのですが、ブリテッシュロックではギター、ボーカル、の音量が大きく中心でアメリカンロックではドラムとボーカルが大きい事が多い傾向です。これもイギリスでは小さい音量しか鳴らせない家屋がおおいけれど、アメリカは比較的隣家とも距離がある家屋が多く大きな音量で鳴らす傾向にあるからなのかもしれません。

少し面白いお国柄の比較でした。